たたらを吹く 江戸中期頃か
甦れ宍粟鉄
「たたら」とは
①「たたら」とは「ふいご」(送風機)のことです。
日本書紀(720年)に「全剥真名鹿之皮以天羽鞴」(うつはぎまなかのかわもちてあまのはぶき)「蹈鞴此云多々羅」(ふいごこれをたたらといふ)の記述があります。
「鹿の皮を丸剥ぎにして鞴を作った。ふいごをたたらと云う」
②「ふきがわ」→「ふいごう」→「ふいご」と転訛したか?
③ 中世には「炉」自体も「たたら」と云うようになりました。
④ さらに、近世には炉を覆う建物も「高殿」と書いて「たたら」と云いました。
⑤ 鉄鉱石や砂鉄から鉄を作ることを「鉄を吹く」と表現しました。